先日、NHKスペシャル マネーワールド①~資本主義の未来~「お金が消える!?」をテレビ視聴しましたので、これについて思うところをお伝えします。
たまたま録画を中学生の次男と一緒に視聴しました。
お金が消えるとありますが、どこに消えたのでしょうか。
端折って言いますと、皆さんの自宅にあるタンスか、悪の組織の地下金庫に大量に眠っているそうです。
私の自宅にタンスはないし、借金ならあるけど、そもそも貯金なんてしてないし、それは一般家庭の話じゃないでしょう、という声も聞こえてきそうです。
実は日本人はお金を貯めるのが好きな人種なんだそうです。
戦後の日本の教育も影響しているとか。
かき集めると日本の個人のタンス預金は約45兆円、企業の内部留保は約450兆円と、とてつもなく大きいのです。
このお金を有効に活用できれば、日本はもっと豊かな国になるのではとも言われます。
しかし、諸外国でも、単にお金(紙幣)をばら撒くだけでは、経済が活性化しないということを理解し始めているようです。
これまで経済発展のために開発されたといってもいいお金(紙幣)が、今となっては経済成長の足かせになっていると、一部の経済学者から囁かれ始めているのです。
これまで、各国の中央銀行、日本でいえば日本銀行が、紙幣の流通量をコントロールし、バランスを取りながら持続的な成長を目指してきたわけですが、ここにきてこのスタイルには限界がきたのではないかといわれています。
そして、それに替わるものを、国家、地域、コミュニティー、いろんな規模で、お金の新しい形を模索しているといいます。
番組で紹介されていた一例を挙げると、スイッシュといわれるスウェーデンの中央銀行が発行する電子マネー。
国家規模で進めたこともあって、今や現金決済はわずか2%、スウェーデンのほとんどの人は、スマホで電子決済しているのです。
手続きの煩雑さを理由に過去普及しなかった使用期限付きスタンプ紙幣を、テクノロジーで蘇らせたキームガウアーと呼ばれるドイツ南部地域で使用される地域通貨。
これはユーロと1対1の比率で両替し、データとして専用口座に入金されます。
これは使用しないと自動的に年間6%目減りするそうです。
それだけなら、メリットがないので、普及しないところですが、両替時に、両替金額の3%が加算され、それを自分の好きな団体に寄付することができる社会貢献の機能を持った通貨だというのです。
受け取った側も期限があるため、またそれが使用され、これが経済の活性化を促すことに繋がっているのだそうです。
私が今回特に注目したのは、時間通貨(タイムマネー)といわれると全く新しい概念の通貨でした。
Time is money.
時は金なり。
時間は誰にも平等にあるもの。
利用者は世界で約三万人。
番組で紹介されていた事例は次のようなものでした。
ある男性がモニター画面上でネットを経由して、英語の勉強を女子学生に30分教えます。
この30分が男性にポイントとして加算されます。
今度はこのポイントを使って、同様にネットで、別の女性から料理の作り方を30分考えて教えてもらいます。
どのような運用かは具体的にわかりませんでしたが、おそらく自分が出来ることを他人が理解しやすいよう可視化し、誰かに選んでもらう。
また、自分が習得したいことがないかリストから誰かを選択するといったものなのでしょう。
これはモノ消費でなく、コト消費です。
欲しいもの、それは経験や知識のようなもの。
他人に提供できるもの、それは自分が得意なこと、他人に喜んでもらえること。
時間通貨の面白いところは、一流のプロフェッショナルから提供される30分と、一般人から提供される30分は同じ価値であると見立てていることです。
この通貨は、世界で問題となっている格差を許さないということかも知れません。
しかしながら、自分が実際に時間通貨を使用すれば、気付くことがありそうです。
周りから価値がありそうだと思われない限り、選択してもらえないということを。
もし、この時間通貨を使用するなら、私はまず次のようなことを考えます。
・相手が喜ぶようなこととは、どんなことか。
・自分は何が得意なのか。
・自分はどんな価値を相手に提供できるのか。
・自分が大切にしていることは何か。
・自分が手に入れたいことは何か。
・自分は相手にどうなって欲しいのか。
・自分が欲しいものを手に入れた後、成し遂げたいことは何か。
こうしたことが理解出来ていないと、利用しても十分な効果が得られないと思うのです。
そんな肩に力を入れずに、もっと楽に考えてやってみたらという声もあるかもしれませんが。
しかし、格差がないといいながら、結果的に選ばれる、選ばれないという形で格差は起こるのではないでしょうか。
今回、時間通貨というものを知って、これからの人生に必要とされる大切なキーワードを再認識しました。
それは、「信頼」と「本物」です。
これからもいろんな通貨の形が現れてくることが予想されますが、政府がコントロールするにせよ、テクノロジーがコントロールにせよ、それが利用者にとって、信頼に足るものかどうかということ。
さらに、提供されるものが、本物であると認められるかどうかということ。
奇をてらったものは、初めは注目を集め、支持されるかもしれません。
しかし、偽物はいつか見破られ、次第に大勢から見向きもされなくなる。
「信頼」と「本物」
これからを生き抜いていく人のために、大切な大切な価値だと思うのです。
